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活動報告

国際防災教育プログラムを開催しました!

2025年12月13(土)・12月14日(日)の2日間、国際防災教育プログラムを開催しました!

なお、1日目は防災に関心のある方であればどなたでも参加可能なプログラムとして実施し、
2日目は外国人防災教育コーディネーター候補生のみを対象とした専門的な内容で実施しました。

今回のテーマは「明日へのタイムライン」です。

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【1日目】

1日目は、外国人防災教育コーディネーターによる「自国の防災」をテーマとしたグループ発表からスタートしました。
各国の防災対策や災害への向き合い方の違いに、参加者からは「へえ!」と驚きの声が上がり、皆が真剣な表情で耳を傾けていました。

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続いて、「マイ・タイムライン」の作成に取り組みました。
「台風が接近している」という想定のもと、

  • ・3日前に何をするか
    ・1日前に何をするか
    ・12時間前に何をするか

等を各自で考え、グループ内で発表・共有しました。

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発表では、

  • ・「3日前に避難所に行く」→「その時点ではまだ避難所は開設されていないのでは?」
    ・「そもそも避難所の場所を知っている?」
    ・「避難所はストレスが大きいと聞く。3日前から食料やモバイルバッテリーを準備したほうがいいのでは?」
    ・「台風が来ることを周囲にシェアする」
    ・「同じ建物に高齢者がいれば声をかける」
    ・「猫をケージに入れる」

など、現実的で多様な意見が出され、活発な議論が行われました。
なお、松山市の中学校では授業の中でマイ・タイムライン作成に取り組んでいるそうで、参加者の中からは「これ、作ったことがある!」という声も聞かれました。

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【2日目】

2日目は、松山市防災危機管理課の担当者による講義を実施しました。
日本の防災体制や避難所の仕組み、さらに「世界で発生する地震の約8割が日本周辺で起きている」という現状についてもお話しいただきました。

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質疑応答の時間には、留学生から、

・「地震の話を聞いてとても怖くなった。もうすぐ日本に家族が来るが、どう備えたらいいのか」
・「留学生は寮や築年数の古いアパートに住んでいる人が多い。このまま住んでいて大丈夫なのか。引っ越しの判断基準はあるのか」

といった切実な質問が寄せられました。

これに対し、「建築基準法改正(1981年)以降に建てられた建物であれば、震度7クラスの地震にも耐えられるとされている」との説明があり、参加者にとって安心材料となる情報提供が行われました。

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講義の後は、防災の意思決定を考える「クロスロードゲーム」を実施。

「2000人収容の避難所を運営する立場として、ペットの同行を希望する避難者が多数おり、その数は合計で200匹にのぼる。あなたはすべて受け入れるか。」

この問いに対し、参加者の約8割が「受け入れる」と回答し、会場では立場や価値観の違いを踏まえた活発な意見交換が行われました。

実際、松山市ではペットの受け入れは可能ですが、これまで担当者が見てきた事例では、避難所にペットを連れて来た人はおらず、自宅へ様子を見に戻る対応を取る方が多いという現状も共有されました。

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本プログラムを通して、防災は「知識を得ること」だけでなく、「自分の立場で考え、行動を選択する力」が重要であることを、改めて、参加者一人ひとりが実感する機会となりました。
国籍や立場の異なる参加者同士が対話し、悩み、知恵を出し合うことで、多様な視点から防災を捉えることができ、実践的な学びにつながりました。
今回の学びが、参加者それぞれの生活や地域、そして大切な人を守る行動につながっていくことを願っています。

次回の国際防災教育プログラムは、1月31日開催予定です。
また詳細が決まり次第、お知らせいたしますので、ぜひご参加ください!

最後に、講師としてお越しくださった京都大学防災研究所の中野先生松山市防災危機管理課 担当者様、本当にありがとうございました!

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