活動報告
第2回国際防災教育プログラムを開催しました!
2025年10月12日(日)、今年度第2回となる国際防災教育プログラムを開催しました!
今回のテーマは「世界の遊びと防災」です。
講師には、前回に引き続き京都大学防災研究所の中野先生をお迎えし、貴重なお話を伺いました。
外国にルーツを持つ参加者も多く、避難所での多文化共生や「いのちを守る判断」について、共に考える時間となりました。

プログラムの前半は、「避難所でもできる世界の遊び体験」からスタート!
まず、小学2年生の女の子が日本の伝統文化である折り紙を紹介してくれました✨
続いて、インドネシア出身の参加者が、石とテニスボールを使ったインドネシアの遊びを紹介。
テニスボールをはねさせている間に、地面に並べた石をすばやく取るというゲームを参加者全員で体験しました😊


後半はグループに分かれ、クロスロードゲームに挑戦。
災害時に「正解のない問い」にどう向き合うかを考えました。
以下の2つの問いについて、みなさんも一緒に考えてみてください😊
①「あなたは避難所の責任者です。肉入りのお弁当が届きましたが、避難所にはムスリムやベジタリアンの方もいます。
次に食料が届くのはいつか分かりません。あなたはお弁当を全員に配りますか?(Yes/No)」
②「避難所に多くの外国人がいます。残り少ないスマホのバッテリーで、彼らとコミュニケーションをとりますか?
ちなみに家族への安否確認はまだできていません。(Yes/No)」
それぞれが「Yes」か「No」を選び、その理由を共有しました。
①の質問では、ほとんどの人が「Yes」を選びました。「命をつなぐことが最優先」「ムスリムの参加者自身も『配ってほしい』と言っていた」などの意見がありました。
一方、②の質問では意見が半々に分かれました。
「これから長い付き合いになるから、バッテリーを気にせずコミュニケーションを取る」
「家族には災害用伝言ダイヤルで安否を伝える」
「スマホ以外の方法でも会話できる」「避難所には誰かしら話せる人がいる」など、
多様な視点が出されました。
このゲームには「正解」はありません。
大切なのは、人によって考え方が異なることを知ること。
多様な意見を受け入れながら、共に助け合う力を育む時間となりました。





今年度の防災教育プログラムは、内閣府の事業として実施されており、「外国人防災教育コーディネーター」の育成をゴールとしています。
今後は、全国の地域にも届けられるよう、プログラム内容をまとめた動画教材や報告書兼マニュアルを作成予定です。
ぜひ完成をお楽しみに!
次回の国際防災教育プログラムは、12月開催予定です。
また詳細が決まり次第、お知らせいたしますので、ぜひご参加ください!
最後に、講師としてお越しくださった中野先生、ありがとうございました!