活動報告
国際防災教育プログラムを開催しました!
2025年6月8日(日)は、今年度第1回目となる国際防災教育プログラムを開催しました!
テーマは「世界の事例から松山の防災を考える」です。
今回も、京都大学防災研究所の中野先生を講師としてお迎えし、貴重なお話を伺いました。
今回の最年少参加者はなんと7歳!参加者の国籍は日本、インド、コンゴ民主共和国、エスワティニ、パキスタン、マラウイ、ドイツ、インドネシア、台湾、イギリスと何と10か国!多様な背景を持つ方々が一緒に学び合う、国際的なプログラムとなりました🌏




プログラムの前半では、グループに分かれてクロスロードゲームを実施しました。
以下の2つの問いについて、みなさんも一緒に考えてみてください😊
「あなたは避難所にいて、自分だけ防災グッズを持っています。
その袋を、みんなの前で開けますか? Yes or No」
「あなたは行政職員。避難所には3,000人が避難していますが、
手元にある食料は2,000人分。配りますか? Yes or No」
それぞれが「Yes」か「No」を選び、その理由をグループで共有しました。
同じ選択肢でも理由は人によって異なり、立場や文化的背景によって考え方に違いがあることを、ワークを通して学ぶ時間となりました。
このゲームには「正解」はなく、多様な価値観を知り、尊重する姿勢を育むことを目的としています。


後半は、実際に防災用テントや段ボールベッドの組み立てにも挑戦しました!
一見簡単そうに見えるテント立てに悪戦苦闘しながらも、グループで協力して無事に完成✨
完成後は、達成感を味わいながら、作ったベッドに寝転んでみたり、実際の寝心地を確かめたりと、実践的な学びにつながりました。


当日は、防災士の方から実際の避難所の状況についてもお話をいただきました。
「避難所には食料やベッド、テントなど、すべてが十分に揃っているわけではない」という現実。
その中で、誰を優先すべきか、どのような判断が必要かといった、命に関わる大切な視点についても学びました。

今回の参加者の皆さんからの声💬を一部ご紹介いたします✨
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「インドの方と同じグループになり、インドのことも教えていただいて良かった!」
「様々な年齢層や国籍の人がいて、新鮮だった!」
「防災について、学校では日本人のことしか考えたことがなかったけど、外国の人と日本の人がそれぞれ住みやすいようにすることが大切だと思った。」
「災害時の備えや避難所での生活について、海外の方目線の意見が聞けて勉強になった。宗教上の問題など、普段はなかなか触れられないことも知ることができてよかった」 -
「今回参加して、防災・災害に関心のある日本人・外国人の方がたくさんいて驚いた。災害時はもちろん、普段からコミュニケーションを取りお互いに理解を深めていくことが大切だと思った」
「今日は災害時に何をすべきか、そして直面する課題について実践的に学ぶことができた。ただ、今後は「コミュニケーションの壁」などの課題をどう乗り越えるかも学びたいと思った。正確な情報や最新の状況を知るのに支障が出るのではないかという不安がある。(*エスワティニ出身)」
多様な視点にふれることで、より深い学びにつながったようです✨

次回の防災国際教育プログラムは夏ごろの開催を予定しています。
また詳細が決まり次第、お知らせいたしますので、ぜひご参加ください!
最後に、講師としてお越しくださった中野先生、本当にありがとうございました!